お互いに助け合う精神やのんびりとした温厚な性格の心

モルドバ共和国はルーマニア、ウクライナと国境を接する東ヨーロッパの国です。旧ソビエト連邦を構成していた国家の一つであり、ソ連の崩壊後は独立した共和制国家として歩みを続け、現在はEU加盟を目指しています。

モルドバ人の国民性は、隣国ルーマニアとそれほど変わりません。

歴史的にも中世以後ルーマニア、トルコ、ロシアの間で常に領土争いが行われていた土地なので、国民はルーマニア語を話したりルーマニアの歴史を学ぶなど、政治的にも親ルーマニア外交政策が行われています。

独立国家となった今日でも、人々の心には旧ソビエト連邦時代の記憶が残っているので国民性も社会主義の方向に偏っている傾向が見られます。役所の仕事や公共事業がなかなか進まなかったり、必要なことだけやればよいという考え方が国のあちこちで感じられます。

一方、お互いに助け合う精神やのんびりとした温厚な性格、旅行者など外部の者を拒まずにもてなす態度、分かち合いの心などもこの国の国民性と言えます。

モルドバは紛争が続いたり国内の資源が乏しいことなどが原因で経済成長が遅れ、現在も外国からの援助に頼らなければならない状況にあります。

よりよい生活を求めて西ヨーロッパ諸国や東ヨーロッパの発展している地域へ出稼ぎに行く国民も少なくありません。しかし、外国に住んでいてもモルドバ人であることを忘れず、自国語や同じくらい慕われているルーマニア語の歌を聴いたり、民族音楽を演奏したり、外国に住む同郷人が集まってパーティーをしたり、引越しや力仕事、子育てなどで協力し合ったりする姿が見られます。

彼らは人見知りをせず、どんな外国人とも付き合い、初対面でも自分から話しかけるほど好奇心旺盛で人懐っこい性格です。外国人が困っていても進んで手を貸したり、物を分けてあげたりします。

祖国に対して誇りを持っており、家族や親戚も大切にします。家族の写真を常に持ち歩いている人は多く、クリスマスや結婚式、休暇の時期には外国に住む親戚も一同が集まって盛大にお祝いをします。

ワインが名産品の国なので、国民も美味しいお酒を飲んでゆったりと過ごすような性格の人が多く、時には大雑把だと感じることもあります。

物事を精密に計算したり測ったり、時間に正確であることは苦手な国民性なので、約束の時間と場所になかなか来ないこともしばしばあります。逆にこちらが遅れても怒ることは全くなく、当然のように迎えてもらえるので心が落ち着いた民族とも言えるでしょう。