若干ながらも悪化傾向に転じてきているため警戒すること

モルドバは東ヨーロッパに位置する共和制国家であり、ルーマニア、ウクライナの二国と国境を接しています。

ワインの名産地としても知られる2007年以降は日本人であればビザが無くとも入国できるようになっており、日本人に対して広く門戸を開いている国の一つとなりました。

ではこのモルドバの治安情報はどのようになっているのかというと、基本的にはある程度治安は良い状態になっています。

首都のキシニョフ周辺はスリや置き引きといったような窃盗被害こそありますが、日本人観光客が殺傷されるような大事件に至ることはほとんどありません。

ただしかし、モルドバの治安情報は若干ながらも悪化傾向に転じてきているため、旅行中は常に自身が犯罪に巻き込まれないような注意が必要であるということも確かなことです。

2012年度の犯罪統計では前年比4.0%の件数増加がみられ、中でも凶悪犯罪や財産犯罪といったような犯罪の件数が増加してきています。

かつてまでは「夜に女性が一人で出歩いても安全な国」というように言われていたこともあるのですが、それはあくまでも人通りの多い地域など、人の目によって安全が確保されている地域に限ります。

特に欧州地域ではアジア人が比較的珍しく、日本人観光客を目にすることもさほど多くありません。

またモルドバ東部に流れるドニエストル川の東側地域では、国家独立の際にロシア系住民が「沿ドニエストル共和国」を宣言して流血事件が相次いだという歴史があり、今日においても治安が良いとは言えない状況に置かれています。

事実、外務省が公開する海外安全情報の中で、このドニエストル川東部地域は「十分注意してください」の警戒レベルが指定されています。

政府の権力などが届かない地域も少なからず存在しているため、仮に日本人観光客がドニエストル川流域で犯罪に巻き込まれたというような場合、政府が十分に救済措置を講じることができない状況も発生しうる状態です。

そのため、観光の際には首都周辺にとどめるか、ドニエストル川流域を避けて観光をするように心がけるべきとなります。

現段階でモルドバ国内に日本大使館は設置されていないため、万が一犯罪に巻き込まれた際にはウクライナの日本大使館に連絡を取る必要があるということにも留意をしておくべきです。

海外のなかで自身の身の安全を守れるかどうかは、それぞれの人がどれだけの治安情報を得るかということにかかっています。

旅行中・滞在中には常にテレビやラジオなどで情報を収集するように心がけてください。